吉祥寺駅南口から吉祥寺通りを歩いていくと、やがて目の前に雑木林が広がり、ここにあるのが「東京都立井の頭恩賜公園」です。歩道橋をはさんだ右側が都立の動物園で有料の「井の頭自然文化園」、左側が通称の「井の頭公園」です。
「井の頭恩賜公園」が大正6年(1917年)に開園、その中の「井の頭自然文化園」が昭和17年(1942年)に開園し、平成4年に50周年を迎えました。井の頭池を真中にして武蔵野市と三鷹市にまたがり、約36万4000uの広さがあります。園内の樹木は約1万1000本、まさに緑の洪水です。ひとまず木立の間を抜け、井の頭池へ降りて見ると、南向き斜面の両側は、知る人ぞ知る梅林で2月の半ば頃、170本の梅の木がいっせいに花を咲かせ、甘い香りがあたりをただよわせます。
井の頭池は、かつては7か所から豊かな湧水があり潤っていました。天正18年(1590年)神田上水がここから引かれ、江戸八百八町を潤したと伝えられています。明治31年(1898年)、この池が上水として廃止されるまでの300年以上、江戸の水源として活躍したものです。
池の北側には、詩人・野口雨情の碑があり、宇都宮へ疎開するまでの20数年を吉祥寺で過ごした雨情は、「青い目の人形」「七つの子」「波浮の港」などの詩を残しています。
ところで御殿山の一角には縄文時代の竪穴住居跡、御殿山遺跡があります。昭和37年の発掘調査で、二つの住居跡と土器、石斧が発見されました。市は昭和39年に石碑を建立し、この歴史的なできごとを後世に伝えています。
林の中にはその他として、プール、テニスコートなどがあり借りることができます。使用についての問い合わせは 西園事務所 0422-44-3796 まで。
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